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合成紙「ユポ紙」とは
ユポ紙は、ユポ・コーポレーション社製の合成紙
ユポとは、株式会社 ユポ・コーポレーションの持つ登録商標であり、同社製合成紙の商品名でもあります。
ユポの主原料は、合成樹脂「ポリプロピレン」と天然の鉱物である「無機充填材」です。
上記の主原料に少量の添加剤を加えたものを原料として、二軸延伸フィルム成形法により「ミクロボイド(微細な空孔)」を発生させながら成膜されます。
このプロセスにより、主原料に由来するプラスチックフィルム同様の「耐水性・耐久性」に優れた特徴を持ちながらも、ミクロボイドに起因した紙のような「しなやかさ、印刷・筆記適性」をあわせ持っています。
合成紙とは
ユポは合成紙ではありますが、そもそも合成紙の定義は明確になっておりません。
製造元であるユポ・コーポレーションによりますと、一般的な定義は下記のようになります。
「合成樹脂を主原料として製造され、その特徴を残しつつ木材パルプを主原料とした“紙”の持つ種々の性質──特に白さや不透明性などの外観と広範な印刷・加工性能──を付与した製品」
合成紙は、通常の紙が主に木材パルプを原料にしているのに対して、石油から作られる合成樹脂を主原料としており、“プラスチックフィルム”に似た特性を持っている紙となります。
最近では、一般の紙とプラスチックフィルムとを組み合わせた商品も印刷業界では「合成紙」と言われているため、合成紙の定義が明確になっていないのも、そのためです。
合成紙の種類としては、フィルム法合成紙、ファイバー法合成紙、フィルムラミネート合成紙があります。現在は、フィルム法合成紙が主流となっております。
環境保護から生まれたエコロジーな紙
森林資源の保全を目的に開発され、洋紙と異なり原料に木材パルプは使用しておりません。
ユポおよびアルファユポはその製造工程で重金属、アスベスト等の有害物質・環境負荷物質を使用しておりません。また、ISO14001の認証を取得した工場で生産しています。
ユポ紙の特徴とデメリット
紙より優れている点
ユポ紙は、見た目は紙ですが、木材パルプを原料とした紙と比較した場合において、耐水性が優れ、水に濡れても破れにくいことなど、優れている点を多く備えております。紙よりタフで多彩な特徴を備えているのが最大の特徴と言えます。
1.水に強い
耐水性に優れているので、濡れても強度が低下したり形状が変化することはありません。
2.破れにくい
引っ張りや折り曲げなどの外部からの衝撃に強く、破れにくいのが特徴です
3.油・薬品に強い
油、酸、アルカリ、有機溶剤などに触れても品質の劣化はほぼありません。
4.クリーン(低発塵)
発塵性は上質紙の約1/100。曲げても擦っても紙粉はほぼ発生しません。
5.軽い(クッション性)
ミクロボイドを含む特殊な構造のため、重量は同じ厚さのコート紙の約2/3です。
6.表面が滑らか
表面が滑らかなため、ラミネート加工の仕上がりも非常に美しいです。
フィルムより優れている点
ユポ紙は、フィルムよりも優れている点として、3つのポイントがあります。
1.印刷表現がきれい
紙のように色鮮やかな印刷でき、幅広い印刷方式に対応します。
2.筆記適正がある
油性ペンだけでなく、一部鉛筆が使えるものも。滑らかな書き味。
3.バリエーションが豊富
吸着品、半透明タイプ、メタリック調など個性ある製品が揃っています。
ユポ紙のデメリット
通常の紙と比べて、優れている部分もありますが、ユポ紙のデメリットについても説明いたします。
1.水に溶けない
特徴である耐水性が故に、水に溶けないため、一般紙のようにリサイクルができません。
2.コスト
一般的な紙に比べるとコストが高いため、大量生産に向いておりません。
3.印刷の乾きが遅く、加工には留意が必要
通常の印刷技法で印刷できるが乾燥が遅い。折りや型抜きなどの加工も留意が必要。
使用用途
ユポ紙は、特徴でもある耐水性が高く、破れにくいため、屋外での使用用途としても多く使われます。高い耐久性を持つため、長期間の保存が必要な本やポスターにも使われます。
広告・プロモーションとして
耐水性・耐久性・耐候性に優れているユポは、屋外や駅構内に提出するポスター や 商品・店舗用のPOPに最適です。特徴でもある鮮やかな色で色艶、質感、シズル感を再現して商品をアピールできます。
地図などの出版物・ステーショナリーとして
高い耐久性が必要な山岳地図、お風呂で読める本やポスターなどが代表的です。どこでも使えて、しかもロングライフで利用が可能です。本やノートには一般的に紙が使われていますが、高い耐久性が必要なものにはユポが効果的です。
選挙ポスターや選挙投票用紙として
ユポ紙は破れない、つまり選挙にも破れないというのは冗談ですが、実際に選挙ポスターや投票表紙に使用されています。選挙の投票用紙の場合、鉛筆やボールペン、油性ペンなどの書き心地の良さに加え、折りに対する復元性の高さも理由の一つです。
また、可変情報を印字できるリストバンドや、徹底した衛生管理が求められる医療用品にも使われています。
ユポ紙の印刷と種類について
ユポ紙の印刷や種類と、一般的な流通での入手方法などを説明いたします。
印刷について
ユポの表面は、紙と同じような特性を持っているため、通常のプラスチックフィルムにはない鮮明な印刷効果を得ることができます。また、製品によって仕上がりに違いが出るのも特徴の一つです。
印刷方式については、オフセット印刷やフレキソ印刷など様々な印刷に対応していますが、使用するグレードにより各印刷方式別に留意点がありますので、ご心配な方は事前にご相談ください。
ユポ紙の種類も多く、スタンダートなユポ紙から、高光沢性を有したユポ®ハイグロス(GAR)、金属的な表面のメタリックユポ(WMF)、通常の紙用インキで一般のコート紙に近い印刷適性を持つスーパーユポダブル(FRBW)、スーパーユポ®(FRB[G]・FRR[G])などラインナップは豊富です。使用用途などにあわせてご提案できます。下記ではユポ紙を一部ご紹介していきます。
ユポタック®原紙
主にラベル用として活用されます。
用途
・各種ステッカー・ラベル用原紙
・裏面(糊加工面)の強度が高い、粘着ラベル用の原紙です
・層間強度も高く、再剥離ラベルにも適しています。
ユポ®・サクションタック ®
貼る・剥がす、を繰り返し行うことができるのが特徴です。
用途
・POP、ポスター、ステッカー、店舗装飾など
・ユポの片面に吸着層を付与した、貼って剥がせる微吸着シートです。
・一般の粘着シートとは異なり、吸着面にベタツキ感がありません。
・エアー抜けが抜群ですので、平滑な面への貼付も簡単に行えます。
・非塩ビ素材を用いた、地球に優しい商品です。
・オフセットからインクジェットまで幅広い印刷方式に対応します。
ダイソーやセリアなどの100均、ホームセンターなどでも入手可能。
ユポ紙は一般的な流通にも販売しております。ダイソーやセリア、キャンドゥなどの100均ショップやカインズなどのホームセンターなどでもカンタンに入手可能です。
※店舗により、販売している店舗と、販売していない店舗がございます。ネットでも気軽に購入できる環境が整っています。
使用量が少ない場合や、お近くの店舗で販売していない場合はネットでの注文もおすすめです。使用量が多い場合や専門的なご相談が必要な場合は一度弊社にご相談ください。お問い合わせはこちらをクリック
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弊社おすすめ! カラーレーザープリンター用 耐水紙
ユポ紙は、一般的なカラーレーザープリンターには対応しておりません。
ですので、カラーレーザープリンターで印刷を考えているお客様にはこちらをおすすめいたします。
オーパーMDP220
カラーレーザープリンター対応の耐水紙(水に強い白色の紙)です。
用紙の70%以上が紙で出来ているオーパーだからこそ、低コストでのパウチレスPOP作りが可能です。
オーパーMDP220 特徴
■紙を樹脂でサンドイッチした、カラーレーザープリンター用の耐水紙です。
■紙厚220μmで程度な厚みがありオーパーMDPシリーズでも最も多くのお客様にご愛用いただいている厚みです。
■パウチ加工のPOPからの品切り替えに適してしています。
■環境に配慮して、用紙の70%以上が紙で構成されています。
オーパーMDP220 種類
品番 | 規格 | 出荷単位 | 定価(税込) | 販売価格(税込) |
---|---|---|---|---|
22MDP03 | A3サイズ 50枚 | 1冊 | \5,720 | \4,500 |
22MDP04 | A4サイズ 50枚 | 1冊 | \3,080 | \2,400 |
RF22MDPA3 | A3サイズ 250枚 | 1冊 | \20,790 | \16,000 |
RF22MDPA4 | A4サイズ 250枚 | 1冊 | \10,450 | \8,000 |
RF22MDPB4 | B4サイズ 250枚 | 1冊 | \17,380 | \13,500 |
★お試し用 | A4サイズ 5枚 | 1冊 | (弊社オリジナル) | \550 |
A3サイズ 50枚 購入はこちら
A3サイズ 250枚 購入はこちら
A4サイズ 50枚 購入はこちら
A4サイズ 250枚 購入はこちら
★お試し用 A4サイズ 5枚 購入はこちら
B4サイズ 250枚 購入はこちら
- 購入先は当サイトを運営しております、株式会社田村商店のECサイトになります。安心してご購入ください。
- その他、ご不明点はお問い合わせフォームをご利用ください。
- 商品について、詳細はメーカーホームページをご確認ください。
https://www.sakurai.co.jp/landing/sds/pod/index.html
印刷用 耐水紙はこちらも参考にしてください
上記でご紹介の「オーパーMDP220」の他、様々な種類をご紹介しております。
廃棄について
ユポ紙の廃棄について、説明いたします。
再利用方法
ユポ紙を使用したパンフレットなどは、ある程度まとまれば、資源として再利用も可能です。再生固形燃料にして熱エネルギーとして再利用、もしくはプラスチックとしてのリサイクルも可能です。工場で裁断された端材などの汚れていないユポ紙については、溶かしたあとにユポの原料として、再利用もしております。
一般的なユポ紙の処分方法
一般家庭ゴミとして処分する場合は、各自治体で取り決められたプラスチックの分類にしたがって処理が可能です。ユポの主原料は、炭素と水素からできているポリオレフィンです。公共の焼却炉にて適正に焼却するときには、塩素ガスや異臭などの有害物質は発生しません。
まとめ
ユポ紙の基礎的な知識を紹介しました。耐水紙のユポ紙について、悩んでいることがございましたら、一度弊社にご相談ください。
電話でのお問い合わせ ☎:0258-46-9110
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耐水紙『ユポ』の情報はこちらにも掲載しております。
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