大切な着物を長持ちさせる!たとう紙の役割と使い方

着物を愛する皆さまにとって、大切な着物を長期間美しく保つために欠かせないアイテム、それが『たとう紙』です。湿気の多い日本の気候は、着物にカビやシミが生じやすく、保管には細心の注意が必要です。本記事では、たとう紙の歴史やその重要な役割について、そして選び方のポイントや正しい使い方を詳しくご紹介します。現在着物をお持ちの方や、これから購入を考えている方へ、大切な着物を美しく保つための参考になる情報をたっぷりお届けします。

着物を愛する皆さまにとって、大切な着物を長期間美しく保つために欠かせないアイテム、それが
『たとう紙』です。

湿気の多い日本の気候は、着物にカビやシミが生じやすく、保管には細心の注意が必要です。本記事では、たとう紙の歴史やその重要な役割について、そして選び方のポイントや正しい使い方を詳しくご紹介します。

現在着物をお持ちの方や、これから購入を考えている方へ、大切な着物を美しく保つための参考になる情報をたっぷりお届けします。

弊社では着物用と羽織用のたとう紙を低価格で販売しております。
下部でご紹介しておりますので、こちらも参考にしてみてください。(購入はこちらから)

目次

たとう紙ってなに?

たとう紙とは?

たとう紙とは、着物を収納し保護するために用いられる専用の包み紙のことです。

古くから使用されており、漢字では「畳紙」や「帖紙」、「多当紙」と書かれます。平安時代には、たとう紙の原型が上流階級の文化的用途で使われていましたが、江戸時代になると、呉服店が着物を美しく保ち、湿気やホコリから守るために活用し、一般化しました。現在では、着物や羽織、帯の保管に欠かせない存在です。

たとう紙の素材と特徴

たとう紙の素材は和紙で作られています。和紙とは日本古来の紙で、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)などの植物繊維を原料として漉かれており、強度と柔軟性からも着物を包むのに適した特性を持っています。

主な特性

・紙強度が高い
・耐久性がある
・柔軟性がある
・吸湿性が高い
・通気性が良い
・長期保管に適している

吸湿性が高い

素材である和紙は植物繊維を原料に作られており、適度に湿気を吸収します。そのため、湿気によるカビの発生を抑える効果があります。

通気性が良い

和紙の繊維は粗く、適度に空気を通すため、湿気やこもりやすい臭いから着物を守ります。

長期保管に適している

和紙は耐久性が高く、適切に使用すれば1~2年は交換する必要がありません。そのため、高価な振袖や留袖、訪問着などの着物や礼服の長期保管にも最適です。

地域ごとに異なるたとう紙の呼び名

たとう紙は、地域や用途によってさまざまな名称で呼ばれます。読み方として「たとうし」「たとうがみ」「たたみがみ」があり、表記では「畳紙」「帖紙」「多当紙」と書かれます。地域によっては「文庫紙(ぶんこし)」や「キモノ紙」とも呼ばれます。
京都では「たとう紙」という言葉が着物を着替える際に下に敷く「衣装敷」を指すこともあり、地域ごとに異なる文化が見られるのも特徴です。

たとう紙の役割と3つの大きなメリット

上記でご紹介した特性から、下記の役割を果たします。

防湿・防カビ効果

たとう紙は通気性と吸湿性に優れた和紙が主に使われており、湿気を吸収してカビの発生を防ぎます。湿度の高い日本の気候において、着物の長期保存には欠かせません。

チリ・ホコリ対策

空気中の繊維ホコリやチリから着物を守り、劣化を防ぎます。一枚ずつたとう紙で包むことで、収納時の汚れや臭い移りも抑えられます。

シワを防ぐ

たとう紙は、収納時に着物が他の衣服と重なってできる折りジワを防ぐ役割を果たします。特に、袖や畳んだ際の折りたたみ線にできやすいシワを軽減します。

たとう紙の使い方と保管のポイント

たとう紙の正しい使い方

STEP
たとう紙を開き、着物を中心に置きます。
STEP
天地を内側に折り、内紐で軽く結びます。その後、左右の紙を折りたたんで包みます。

STEP
紐で軽く結び、中身が動かないように固定します。

保管時の注意点

  • 定期的に陰干しを
    たとう紙の吸湿性を保つため、定期的にたとう紙自体と着物を陰干ししましょう。
  • 交換タイミングを見極める
    1~2年を目安にたとう紙を交換するのがおすすめです。特に、茶色の変色やシミが出てきた場合は即交換を。
  • 保管場所による注意
    たとう紙には中身の柄などを確認できる、『窓』がついているものもあります。非常に便利ですが、この窓から直射日光や蛍光灯の紫外線が入り込み、中の生地にあたると、黄変する可能性があります。保管場所が明るい場合は紫外線対策を講じると安心です。

たとう紙と一緒にご活用いただきたい商品

薄紙

着物と『たとう紙』が直接触れるのを防ぐことで、生地の摩擦による傷みを軽減します。さらに、見た目にも美しく仕上がります。

防滑紙

『たとう紙』と『たとう紙』の間に挟むことで、型崩れの防止や輸送時のズレ・荷崩れを防ぐ効果が期待できます。

たとう紙の交換時期

大切な着物を守るためのアイテムである『たとう紙』ですが、素材の劣化や吸湿性の低下により、定期的な交換が必要です。以下のタイミングを目安に交換をご検討ください。

一般的な交換時期

  • 和紙製
    1~2年に1回の交換がおすすめです。
    吸湿性や通気性は長期間維持できますが、湿気を吸収した後は性能が徐々に低下します。
  • 洋紙製
    半年~1年に1回の交換がおすすめです。
    和紙に比べて吸湿性が低く、耐久性も短いため、早めの交換を心がけましょう。

着物の保管状況に応じた交換

  • 湿気が多い地域や季節
    湿度が高い時期はたとう紙が湿気を吸収しやすくなるため、梅雨明けや夏の終わりに交換すると効果的です。これにより、着物を最適な状態で保管できます。
  • 虫干しや衣替えのタイミング
    春や秋の虫干しや衣替えの際は、着物やたとう紙の状態を確認する絶好のタイミングです。必要に応じて交換しましょう。
  • 長期間未使用のたとう紙
    色が変色したり、茶色いシミや斑点が出てきた場合は、すぐに新しいものに交換してください。

注意点

たとう紙が古くなったまま使用すると、吸湿効果が失われて着物に湿気やカビが発生するリスクが高まります。定期交換を忘れないために、交換した日付をたとう紙に記載しておくと便利です。

たとう紙の選び方

和紙の種類

弊社では、「奉書紙」と「雲竜紙」のたとう紙をご用意しております。お好みに合わせてご活用ください。

奉書紙

奉書紙は、楮(こうぞ)を主な原料とする高品質な和紙です。伝統的な製法で作られており、滑らかな手触りと均一な仕上がりが特徴です。高い吸湿性と適度な通気性を持ち、湿気を抑えつつ空気を通す性質があります。これにより、着物を湿気やカビから保護します。無地でシンプルなデザインが多く、上品で落ち着いた印象があります。

雲竜紙

雲竜紙も楮(こうぞ)や三椏(みつまた)を原料とする和紙の一種ですが、長い繊維が織りなす模様が特徴です。製造過程で繊維を意図的に絡ませることで、雲のようなデザインが生まれます。吸湿性・通気性に優れており、湿気やカビを防ぐ機能があります。特に湿気の多い環境での保管に効果的です。繊維の模様が独特で、高級感のある見た目が特徴です。着物の価値を引き立てるデザイン性を兼ね備えています。

たとう紙のサイズ

たとう紙にはいくつかのサイズがあります。用途や収納アイテムに応じて使い分けることで、大切な和装アイテムを最適な状態で保管できます。

着物用長尺(二つ折り)
約 87cm × 36cm。男性用の着物や、身丈の長い女性用着物を保管するためのサイズ。身長が高い方や特大サイズの着物に対応します。

着物用(二つ折り)
約 83cm × 36cm。女性用の一般的な着物(訪問着、留袖、振袖など)を保管するための標準サイズ。身丈を二つ折りにして収納するのに適しています。

羽織用(三つ折り)
約 64cm × 36cm。羽織や道中着、道行コートなどの短い着物の保管に適しています。また、袴や帯、長襦袢などもコンパクトに収納可能です。

帯用
約 56cm × 36cm。帯を保管するための専用サイズ。袋帯や名古屋帯など、帯の形を崩さずに収納できます。

四つ折りサイズ
約 45cm × 36cm。名古屋帯や短い着物を四つ折りにして保管する際に使用します。コンパクトな収納が求められる場合に便利です。

着物を愛する心、たとう紙で形に

たとう紙は、湿気や汚れから着物を守る、日本の伝統に根ざした保管アイテムです。日本人の『物を大切にする心』と『美しさを追求する姿勢』が反映されたこの伝統的なアイテムは、適切に使用し、定期的に交換することで、大切な着物を良い状態で次世代へ受け継ぐことができます。

お気に入りの着物を特別な日に身にまとい、思い出を刻んだ後は、たとう紙で包んで大切に保管しましょう。その繰り返しが、あなたの大切な一着を未来へ繋げます。

それぞれの大切なシーンで使用される着物を
「たとう紙」を活用して丁寧に保管し、
大切に守りましょう!

七五三のお着物に
成人式の振袖に
結婚式や訪問着に
ご葬儀の喪服に

たとう紙のご購入

各種 柄を選べます

たとう紙 着物用 約87cm

用紙枚数価格(税込)
奉書紙10枚セット2,860円
100枚セット23,000円
奉書紙・中紙付10枚セット3,410円
100枚セット28,000円
雲竜紙10枚セット3,190円
100枚セット24,500円
雲竜紙・中紙付10枚セット3,740円
100枚セット29,500円

たとう紙 羽織用 約64cm

用紙枚数価格(税込)
奉書紙10枚セット2,750円
100枚セット22,500円
奉書紙・中紙付10枚セット3,300円
100枚セット24,000円
雲竜紙10枚セット3,080円
100枚セット27,500円
雲竜紙・中紙付10枚セット3,630円
100枚セット29,000円

購入の手順

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別注商品のご対応について

オリジナルのたとう紙の作成が可能です。
※ただしロット数、納期、柄によってはご対応できかねることもございます。
詳しくはお問い合わせください。

  • 購入元は当サイト(機能紙選定ナビ)を運営しております、株式会社田村商店にて販売しております。
  • 枚数がもっと必要な場合など、都度ご相談ください。必要枚数に応じてお見積りいたします。

ご相談はこちらから

たとう紙に関するご相談は「機能紙選定ナビ」にお気軽にお問い合わせください。

「機能紙選定ナビ」を運営する株式会社田村商店は、1753年の創業以来、一貫して「紙」に携わってまいりました。長い歴史と豊富な経験を活かし、皆さまの着物保管を全力でサポートいたします。

電話でのお問い合わせ  ☎:0258-46-9110


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