とある和菓子職人の悩み
機能紙選定ナビに1件のお問い合わせをいただきました。
それは、とある和菓子職人からのお問い合わせで「羊羹から出る水分・液体に悩んでいる」というものでした。
こだわりの羊羹の台紙で起きたこと
こちらの和菓子職人の作る羊羹は、界隈では有名で絶品とのこと。試しに試食させていただきましたが、今まで食べてきた羊羹とはまるで別物でした。(名前は出さないでほしいとのことで伏せますが、非常に美味しかったです!)
職人さんの洗練された技術と厳選された素材を駆使しながら作っていた羊羹。もちろんバツグンに美味しいのですが、一点だけ納得いかない点があるようでした。それは、羊羹を置いている台紙です。
話を伺うと、すぐに食べる分には問題ないのですが、時間が経つにつれ「羊羹から水分・液体が出る」とのことでした。
羊羹はその性質上、どうしても水分・液体が出てしまうようで、美味しさに変化はあまりないのですが、水分・液体が出てしまうと見た目があまりよろしくない、、、とのこと。
その水分・液体を吸う台紙を探していたところ、「機能紙選定ナビにたどり着いた」と教えていただきました。
チョコレートの台紙で代用
以前は、チョコレートの下に引いてある台紙(金台紙と呼ばれています)などを活用していたようです。
しかし、羊羹から出てくる液体が台紙では吸いきれず、品質そのものは問題ないのですが、その液体をなにかしらで吸水できる方法が無いかというのが課題でした。
吸水する素材を探し、肉や魚のパックに使用するシートも試してみましたが、見栄え・厚み・硬さが問題点でした。
他にも台紙が羊羹にくっついたり、食品に触れても問題ない素材をいろいろと試したようですが、上手くいかず弊社に相談をいただいた、という流れのようでした。
羊羹台紙に「青果物吸水紙」を活用し課題を解決
上記の点から、今回の課題の解決に必要な項目として
- 吸水性
- 厚み
- 硬さ
- 剥離性
- 食品直触れ
これらが上手く機能する素材が必要だということがわかりました。
これらの点を踏まえ、弊社がご提案したのが「青果物吸水紙」になります。
青果物吸水紙とは
青果物吸水紙とは、水を吸う紙(吸水紙)のひとつで、文字通り液体を吸わせる用途で使用する紙になります。
吸水度 / 剥離強さ / 紙の厚み に優れ、安全・安心してご使用できます。
青果物吸水紙 特徴
- 一般的な吸水紙と比較し、性能が優れています
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一般的な吸水紙と比較し、吸水度 / 剥離強さ / 紙の厚み が優れています
- 安全・安心
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確かなデータをもとに、安全・安心してご使用できます。
- コスト低減が可能
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北越コーポレーション長岡工場にて、一括生産・一括加工が可能なので、その分コスト低減に繋がっております。
「青果物吸水紙」と「他の吸水紙」の違いとは
一般的な吸水紙は、普段から日常的に利用されるティッシュやキッチンペーパー、天ぷら敷き紙などといった薄紙タイプになります。今回、液体を吸収したいという課題を解決するには問題ないですが、実際、台紙としては適切でないため、水分の染み出しが防げ、紙に厚みがあり剥離性・クッション性のある「青果物吸水紙」が最適であると判断しました。
食品に触れても安心・安全な品質
青果物吸水紙の特徴の一つとして、一般社団法人センターの分析試験をクリアしているため、食品衛生としても問題なくご利用が可能です。
青果物吸水紙を実際に使ってみた結果
羊羹の台紙に青果物吸水紙を実際に使用した結果、上記の問題を全てクリアでき、採用されることになりました。
納品する際は、青果物吸水紙を羊羹の台紙サイズにカットした状態で納品させていただきました。
現在も定期的にリピート購入していただき、大変満足されております。
青果物吸水紙の台紙利用のポイント
羊羹の台紙として「青果物吸水紙」を利用したポイントをまとめます。
- 吸水性があるので、羊羹の液体をよく吸い、染み出しにくい
- 厚み・硬さがあるので台紙として適正がある
- 剥離性があるので、羊羹と台紙がくっつきにくい
- 食品直触れOKなので、安心して利用できる
青果物吸水紙について、サンプル品の依頼やお見積りなど、各種ご相談はお問い合わせフォームをご利用ください。
電話でのお問い合わせ ☎:0258-46-9110
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和菓子の懐紙としての役割も
これまで青果物吸水紙が羊羹の台紙として役立つことを説明してきました。
話は少し変わりますが、お茶などで提供される和菓子に敷かれている紙をご存知でしょうか?
和菓子の懐紙と呼ばれるものです。今回、様々な和菓子の懐紙として青果物吸水紙が活用できるのでは!?と思っています。
和菓子の懐紙とは
和菓子の懐紙は、おもに茶道や和食で使われ、最もよく利用されるのが「お茶会」です。懐紙が茶道具といった認識を持っている方も多いと思います。懐紙とは「ふところにいれて携帯する紙」が本来の意味です。
着物が一般的な普段着の頃、懐に入れて持ち歩き、ティッシュやハンカチとしての活用や、メモ用紙として利用するなど、当時の生活には欠かせない紙でした。
懐紙の使い方
先に述べたように、ティッシュやハンカチとしての活用や、メモ用紙として使うことが本来の用途です。
ですが、現代ではそれぞれ専用のアイテムが普及し、用途毎に最適化されてきているので「懐紙を持ち歩く」習慣はほとんど無くなってきています。
それでも懐紙の文化として今でも活用しやすいのが、ケーキやお菓子、和菓子の敷き紙として、お皿代わりとしての紙の活用です。
そういった敷き紙としての用途でも、「吸水しにくい紙」と「吸水しやすい紙」がありますので、「載せるもの」によって紙を使い分けることが必要です。(水分が出やすいものには青果物吸水紙がおすすめです)
まとめ
羊羹の台紙として、青果物吸水紙を紹介しました。羊羹の台紙としてだけでなく、和菓子の懐紙としての役割も一部紹介しました。
青果物吸水紙は羊羹の台紙、和菓子の懐紙として利用可能
羊羹から出てくる液体を吸収する台紙として、青果物吸水紙が利用可能でした。また、日本食品分析センターの試験もクリアしているため、食品と触れても問題ないこともメリットです。また、和菓子の懐紙として役割も紹介しました。
他の和菓子、おはぎなどの台紙として
今後、和菓子やおはぎなどの台紙として、青果物吸水紙が利用できるのではと考えています。
また、和菓子だけでなく、様々な食品においても同じような悩みは存在します。
食品から出る液体を吸水しながら、外に漏れないよう閉じ込める必要のあるものに関しては青果物吸水紙は有効です。同様な悩みを持つ食品でも検証していければと思います。
お問い合わせはこちら
今回、ピックアップしました青果物吸水紙について、詳しく知りたい方は、お問い合わせフォームよりその旨、お伝え下さい。改めて弊社営業よりご提案させていただきます。
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